工事の出来高請求書の書き方|累計で書くと確かめやすい
出来高請求書は、今回分の金額だけを書くより、契約金額・前回までの累計・今回までの累計を並べて書くと、受け取った側が確かめやすくなり、支払いが早く進みます。
このページでは、工事の出来高請求書に書く項目と、累計で書く形の例を整理します。金額は上の計算ツールで確かめられます。
出来高請求の計算
契約金額と前回・今回の累計出来高率を入れると、請求書に書く今回の請求額・消費税・契約の残りを表示します。
入力した値はこの画面の中だけで計算し、どこにも送信しません。
書く項目
工事の出来高請求書には、次の項目を書くと、元請の現場担当者と経理の両方が確かめやすくなります。
- 宛名・請求日・請求書の番号
- 工事名・現場名・注文書の番号
- 契約金額(変更があれば変更後の金額)
- 前回までの累計出来高率と累計額
- 今回までの累計出来高率と累計額
- 今回の請求額(税抜)・消費税額・税込額
- 契約の残り
- 発行者の名前と登録番号(インボイスの記載事項)
インボイスとして必要な記載事項は、別のページのチェックツールで確かめられます。
累計で書く形の例
契約金額 5,000,000 円(税抜)、前回までの累計 30%、今回までの累計 60% の場合の例です。
| 項目 | 率 | 金額 |
|---|---|---|
| 契約金額 | 100% | 5,000,000 |
| 前回までの累計 | 30% | 1,500,000 |
| 今回までの累計 | 60% | 3,000,000 |
| 今回の請求額(税抜) | 1,500,000 | |
| 消費税額(10%) | 150,000 | |
| 今回の請求額(税込) | 1,650,000 | |
| 契約の残り | 2,000,000 |
上の計算ツールに同じ数字を入れると、表の金額をそのまま確かめられます。
書くときの注意
- 今回の請求額は累計の差で出す: 今回分の率を契約金額に掛けると、端数で 1 円ずれることがあります
- 契約金額の変更を反映する: 追加工事があれば、変更後の契約金額と注文書の番号を書きます
- 端数処理を元請と揃える: 工事の最初に、切り捨てか四捨五入かを確かめておきます
- 査定で減額されたら: 次回の請求書の「前回までの累計」は、査定後の金額にします
受け取る側が見るところ
元請の経理は、出来高請求書を受け取ると、工事ごとの管理表と次の点を突き合わせます。
- 前回までの累計額が、前回の支払いの累計と一致するか
- 今回までの累計出来高率が、現場の担当者の確認した率と一致するか
- 今回の請求額が、累計の差になっているか
この 3 つが請求書から読み取れると、確認の問い合わせが減り、支払いの処理が早く進みます。
よくある質問
決まった様式はありますか?
元請ごとに様式が決まっていることがあります。指定がある場合はそれに従い、無い場合は上の項目を並べた形にすると確かめやすくなります。
今回分の率だけ書いてはいけませんか?
書いてはいけないわけではありませんが、累計を並べて書くと、重なりや漏れがないかを相手が確かめやすくなります。
消費税の端数はどう書けばよいですか?
インボイスでは、一つの請求書につき税率ごとに 1 回の端数処理を行うこととされています。詳しくは国税庁の案内や顧問の税理士に確認してください。
まとめ
出来高請求書は、契約金額・前回までの累計・今回までの累計を並べて書くと、相手が確かめやすく、支払いが早く進みます。上の計算ツールで今回の請求額を確かめてから請求書に書きましょう。