出来高の累計から今回の請求額を出す|管理表の作り方と確かめ方

外注先から出来高の請求書が届いたとき、経理で確かめたいのは「今回の請求額が、累計で見て正しいか」です。今回分だけを見ていると、前回までの請求との重なりや漏れに気づけません。

このページでは、工事ごとの管理表の作り方と、届いた請求書を上の計算ツールで確かめる手順を整理します。

出来高請求の計算

契約金額と前回・今回の累計出来高率を入れると、今回の請求額と契約の残りを表示します。届いた請求書の金額と突き合わせるのに使えます。

入力した値はこの画面の中だけで計算し、どこにも送信しません。

工事ごとの管理表に置く列

出来高の請求を確かめるための管理表は、工事ごと・外注先ごとに 1 行ずつ、次の列を置くと使いやすくなります。

列 中身
契約金額(税抜) 注文書の金額。変更があれば変更後の金額
前回までの累計出来高率 前回の請求で使った率
前回までの累計額 前回までに請求を受けた税抜の合計
今回までの累計出来高率 今回の請求で使う率
今回の請求額(税抜) 今回までの累計額 − 前回までの累計額
契約の残り 契約金額 − 今回までの累計額

毎月、今回の行を書いたら、その値が次の月の「前回まで」になります。

届いた請求書の確かめ方

  1. 管理表から、契約金額と前回までの累計出来高率を読む
  2. 請求書に書かれた今回までの累計出来高率を、上の計算ツールに入れる
  3. 計算ツールの「今回の請求額」と、請求書の今回の請求額を比べる
  4. 合わないときは、累計率・前回までの累計額・端数処理のどこが違うかを確かめる

たとえば契約金額 3,333,333 円で、前回までの累計 33.33%、今回までの累計 66.67% なら、切り捨てで計算すると前回までの累計額は 1,110,999 円、今回までの累計額は 2,222,333 円で、今回の請求額は 1,111,334 円です。今回分の率 33.34% を契約金額に掛けると 1,111,333 円になり、1 円ずれます。累計で計算する理由はこの差にあります。

契約金額が変わったとき

追加工事や仕様の変更で契約金額が変わったときは、管理表の契約金額を変更後の金額に直し、累計出来高率は変更後の契約金額に対する率で受け取ります。変更前の率のまま計算すると、累計額が合わなくなります。変更の経緯は、注文書の控えとあわせて管理表の備考に残しておきます。

よくある間違い

よくある質問

外注先の請求額と 1 円ずれるのはなぜですか?

今回分の率で計算しているか、端数処理の方法が違うことが多いです。累計で計算した結果と比べ、どちらの方法で計算されているかを外注先と確かめてください。

管理表は工事ごとに分けたほうがよいですか?

工事ごと・外注先ごとに 1 行ずつにすると、前回までの累計が追いやすくなります。会社の工事の数に合わせて形を決めてください。

最後の回の請求額はどう確かめますか?

累計出来高率を 100% にして計算すると、今回の請求額は契約の残りと一致します。計算ツールで契約の残りが 0 円になるかを確かめてください。

まとめ

出来高の請求は、工事ごとの管理表に累計額を残し、届いた請求書を累計で計算した結果と比べることで、重なりや漏れに早く気づけます。上の計算ツールで毎月の請求額を確かめましょう。

関連する計算ツール