税込・税抜の計算と端数処理|消費税額をその場で確かめる
請求書の消費税が 1 円合わない、税込の金額から税抜を逆算したら端数が出た、という場面は経理で毎日のように起こります。原因のほとんどは、どの金額から計算したかと端数処理の方法の違いです。
このページでは、上の計算ツールで金額を確かめながら、税込と税抜の計算式、端数処理の考え方、請求書の消費税が合わないときの確かめ方を整理します。
税込・税抜・消費税額の計算
金額を入れて、税込か税抜かを選ぶと、税抜金額・消費税額・税込金額を表示します。税率と端数処理を切り替えて比べられます。
入力した値はこの画面の中だけで計算し、どこにも送信しません。
計算式
消費税率 10% の場合、計算式は次のとおりです。
- 税抜から計算する: 消費税額 = 税抜金額 × 10 ÷ 100、税込金額 = 税抜金額 + 消費税額
- 税込から計算する: 消費税額 = 税込金額 × 10 ÷ 110、税抜金額 = 税込金額 − 消費税額
軽減税率 8% の場合は、10 を 8 に、110 を 108 に置き換えます。
たとえば税込 110,000 円なら、消費税額は 10,000 円、税抜金額は 100,000 円です。税込 1,234,567 円なら、消費税額は 112,233.36… 円となり、切り捨てると 112,233 円、税抜金額は 1,122,334 円です。
端数処理の考え方
1 円未満の端数を切り捨てるか、四捨五入するか、切り上げるかは、一般的には事業者が決めることができるとされています。大切なのは、同じ取引先には同じ方法を使い続けることです。
インボイス(適格請求書)では、消費税額の端数処理は一つの請求書につき、税率ごとに 1 回行うこととされています。品目ごとに消費税を丸めて合計する方法は認められていないため、請求書の様式を見直すときは注意してください。詳しい扱いは国税庁の案内や顧問の税理士に確認してください。
請求書の消費税が合わないときの確かめ方
- 請求書の税抜金額を計算ツールに入れ、「税抜」を選んで消費税額を出す
- 合わなければ、税込金額を入れて「税込」を選び、逆算した消費税額と比べる
- それでも合わなければ、端数処理を切り替えて、どの方法で丸めているかを確かめる
- 品目ごとに丸めていそうなら、取引先に請求書の作り方を確かめる
どの方法で計算されているかが分かれば、取引先に確かめる内容がはっきりし、やり取りが 1 回で済むことが多くなります。
よくある間違い
- 税込から税抜を出すのに 1.1 で割って丸める: 税抜を先に丸めると、消費税額が 1 円ずれることがあります。消費税額を先に出して、税込から引く形にします
- 10% と 8% の混在: 軽減税率の品目が混ざる請求書は、税率ごとに分けて計算します
- 端数処理が取引先ごとにばらばら: 社内で方法を決め、請求書を作る側と受け取る側の両方で揃えます
よくある質問
端数は切り捨てでないといけませんか?
一般的には、切り捨て・四捨五入・切り上げのいずれも事業者が決めることができるとされています。同じ取引先には同じ方法を使い続けることが大切です。
請求書の消費税額と計算ツールの結果が 1 円ずれます。
端数処理の方法か、品目ごとに丸めているかの違いであることが多いです。ツールの端数処理を切り替えて、どの方法で計算されているかを確かめてください。
インボイスの消費税の端数処理に決まりはありますか?
一つの請求書につき、税率ごとに 1 回の端数処理を行うこととされています。詳しくは国税庁の案内や顧問の税理士に確認してください。
まとめ
税込・税抜の計算は、どの金額から計算したかと端数処理の方法が分かれば、ほとんどの差額の原因を特定できます。上の計算ツールで確かめ、端数処理の方法を社内で揃えておきましょう。